身内が突然終末期におちいったらVol.2
見舞うことが唯一のグリーフ・ケア?
病状の説明のもどかしさ、ある・ある
伝言ゲーム、ある・あるのように、内容が正しく伝わっていかない
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患者との親しさや近さによって
ショックの度合いも異なる。
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降って湧いたこの驚きを
どう克服したらよいのだろう・・・
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グリーフ・ケア
横文字で書くから「ハァ〜? 何それ」!?(・_・;? となる。
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グリーフ(grief)英語で『悲しみ』を意味する。
周囲は自分なりに『悲しみ・驚き・嘆き』を克服しなくてはいけなくなる。
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母がとった方法は、毎日見舞いに行くことだった。
それが良いかどうかは別として。
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母の行動については、また別の記事で。
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場所柄なのか、現在だからなのかは不明だが
重篤な状態の患者を見舞うときに、幾度となく聞かれたのが
「患者さんとのご関係は?」だった。
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母はそのつど怒っていたが
わたしはふと、とある歌舞伎役者の後妻に入った女性のインタビューを
思い出した。
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その女性が最終的に結婚を決意したのは
当時まだ恋人関係だったその歌舞伎役者が入院した時に
極秘入院あつかいで入院したために
「恋人」では、病院側からお見舞いを断られたからだったという。
「妻」または「姉妹」など血縁関係がないとお見舞いが
許されなかったらしい。
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母が自己流で編み出した、患者の手を握りしめ
患者の名前を呼んでは「治れ!治れ!」と何分も何分も言い続ける方法も
病院側から、ずいぶん煙たく見られた。
これなんかは、上記の昭和20年代の母親の父が病に臥していた時に
見舞いに来てくれた人たちが、「早くよくなるように、ネ」という
一種のまじないが、出発点らしいのだが。
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それすらをも
現代医療に納得せずに、自然治癒力にゆだねる、一種の宗教グループのような
ものと、同一視されたのだと思う。
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終末期医療は、面会時間もゆるく設定されて、いつ行っても
大目に見てはもらったものの、それでも、
見舞いに行くことだけが、グリーフ・ケアなのか?と
自分は未だに消化しきれていない。