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つ*ぶ*や*き
11 août 2017

公助 互助(共助) 自助

今日は午後・夜と異なるふたつの場所で開催された勉強会に出席することで

災害が発生した時の居心地について

考える機会をもらいました。

 

ひとつめは、避難を伴う自然災害発生時の時のペットの取り扱いについてです。

ふたつめは、避難を伴う自然災害発生後に自分で身動きが取れない難病患者に寄り添ったドクターの話です。

 

それでは、ひとつめから概要をお話いたしましょう。

わたしの暮らす神奈川県の西の端っこで、ペットを帯同させる避難計画をスムーズに催行するには

飼い主側も日頃からどのようなことをしたら良いか?を主に考え、地域に知らしめることを目的とする

NPO法人の発足式に出席いたしました。

 

住民に避難を呼びかける時、ペットがいることを理由に避難所に避難をしない住民が一定数いることは

過去の自然災害の報道からも明白でした。また、ペットを連れて避難しようにも、行政が用意した

バスにペットを乗せることができず、やむなく、置いてきたペットがその後餓死をしたり

行方不明になったりと悲劇的な報道も種々ありました。こうしたことを教訓に、平常時に

考えましょうとのことでした。

 

発足式には県内の西部を地盤とする国会議員、県会議員、近隣の市町会議員、NPO法人を置く

市の市長、県の当該職員、獣医師会の重鎮など列席の下、華々しいスタートを切りました。

しかしながら、会の具体的な行動計画は明確にされていないようで、取り急ぎ、犬のしつけ教室

(無駄吠えを防ぐため、脱走防止のため)を日にち未定、詳細未定で、いつかやりましょうか

ということで閉会となりました。しかし、9月の関東地域の広域避難訓練にはNPO法人は

参加をするそうです。

(閑話休題)

先の九州豪雨でも自衛隊のヘリが救助にきても、ペットを帯同できないならば

居残ると強く主張された方も実際いらしたそうです。また、この報道をSNSにあげた方への

感想にも、居残りを主張した飼い主さんを讃える感想を記入された方も見受けました。

 

わたしは現在自治会の役員として、行政と地元住民のパイプ役を仰せつかっています。

自分が行政の末端として動くならば、避難指示以上の指示が住民にでているのに

避難をしようとしない住民は、『困ったちゃん』に映ります。しかし、住民の側に立てば

動物アレルギーに苦しむ住民、体の弱い住民、動物が苦手な住民、さまざまな住民が

いるところへ非難の矢面にわざわざ立ちに出かけることに躊躇する気持ちも理解できます。

ましてや、地域は被災しても自宅の被害がなければ、なおのこと、と思います。

 

行政と住民のすれ違いをどのように埋めていけば良いのでしょうか。

地域社会の結びつきが弱まれば弱まるほど、互助(共助)の精神をどのように発揮すれば

良いか、答えは一朝一夕ではでません。

資料

  1. 広域避難場所におけるペットの受け入れのガイドライン(神奈川県小田原市)
  2. NPO法人
  3. ペットとの「同行避難」、普及へNPO法人 小田原で発足 

そのような気持ちを抱えたまま夜の勉強会に出席いたしました。

夜は南相馬市における難病(ALS)患者についてです。

登壇者は東日本大震災を機に福島県南相馬市に定住して域内の神経内科に関する

難病支援にあたっておられる医師です。

 

域内においても複数の難病患者がおられるとのことですがALS患者に限定をした

話です。筋萎縮性側索硬化症 (ALS)についての概要は左をクリックください。

(wikipediaと連動しています)

 

震災後、ALS患者は自宅療養となったそうです。その後、県の内外の病院に入院した

者が半数、お亡くなりになった患者がお一人(震災との関連性は不明)、残りは

自宅療養とのことでした。しかし、震災による避難所生活は震災前の近隣住民による

共助が得にくく、患者も自宅にこもりがちになり、認知機能が低下された方もあった

そうです。社会福祉施設はあっても、そこで働く世代の人が収入を得るために

やむなく域外に居を構えざるを得ないために、施設で介護に従事する職員を必要数

確保できず、軽度の人しか社会福祉施設の恩恵に預かれないということが

見られたとのことでした。そのため、常時介護を必要とするALS患者の介護は

家族の手にのみ委ねられることとなったとのことでした。

 

本来共助の手が真っ先に差し伸べられて良いはずのところに、手がまったく届かなくなった

という事態に考えさせられました。

 

先生からの提案は、平素から患者会を作り、連携を強化しておくことも必要なことでしょう

とのことでした。

 

9月は関東大震災があった月で、それにちなみ、全国で避難訓練がおこなわれます。

しかし、この避難訓練がくせ者で、とうの昔にセレモニー化して

実際とかい離しています。

 

そのため、上記のようなペットを帯同しての避難訓練、ペットを拒む人がいるから

危険を承知で、避難をしないで自宅にこもる住民や、避難をしようにも単独では

動くことのできない病人やその病人を家で看護しているご家族の方。

 

実践に即した行動計画が組めずじまいになっています。

わたしの住む地域では、今まで机上のガイドラインであった

『近隣に無事を知らせる自宅門前に白いタオルや布類を掲げる』を

この9月の防災訓練で初めて地域内全戸に実施をお願いすることにしました。

 

一応の目安として、白いタオルや布類が掲げられていたら、そこの家は

全員無事とみなし、掲げていないお宅の救助にはいることになります。

(地域住民同士の互助・共助)

 

白いタオルや布類を掲げるということが未だに習慣化しておりません。

まずは定着を目指しています。大震災の被災地の住民からすれば

上記の白いタオル布類すらをも、絵空事として『笑わせるんじゃない』という

ことかもしれません。が、手探りで少しでも実践に即したことを

被災地以外の住民は始めるべきと思います。その上で

トライ&エラーを繰り返すことが必要なのかと、今は9月の防災訓練に向けて

自分なりに考えているところです。

 

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